That’s the way I see

自室の窓から、小山の木々がささやかな風によって不規則に揺らぐのを見る。 一本の木が、葉や枝ごとの細部の集合体であり、それら要素が不規則に動く。 それを目撃した時の感覚。本当に幼い時に、突然世界がストップモーションのように動き始め、 それまで見…

呪詛

いつから、この場所に? いつから、私の感性はこの者の前でspoilされるようになったのか?いつか、正論は暴力だ、と唱えたことがあったが、 それは私があなたを深く傷つけた際に、呪詛のように塗り付けた言葉であって、あなたが他者を諌めるために用いるべき…

FUJIROCK’10 1st/AUG MASSIVE ATTACK

音楽は、内面に作用するという意味でひとつだ。 その作用は感覚でも思考でもなんでもいい。個人内でなにかが生起する場合を音楽と呼ぶと思う。しかしその先には少なくとも二種あって、それは日常を邪魔しないものと日常を変えるものだ。そしてMASSIVE ATTACK…

FUJIROCK’10 1st/AUG Atoms for Peace

Atoms for Peaceは、さすがに人が多い。モッシュピットはひどい泥濘。何回も足をとられる。 しかも、古い知り合いにばったり遭遇。面白い。定刻どおり、メンバーが登場。気負いがない。Thom Yorkeはテニス部か?という出で立ち。 セットリストは以下のよう。…

FUJIROCK’10 1st/AUG

3日目。シャトルバスを待つ人人人。最終日はさすがに人が多い。 宿を出てから2時間後に苗場に到着。カレーともち豚カツとビールをとる。 友人に遭遇。 すこししゃべってから、ヘブン〜オレンジへ。OZOMATRIは騒がしくて聴いていられない。 グリーンで休憩。V…

FUJIROCK’10 31th/JUL

Roxy Musicが目的でFUJIROCKに2日目から参加。 道中The Milleniumの68年にしてラディカルすぎる音源(“Begin”)について熱く語る。もう2000年代の音楽はいいんじゃないか、という結論に達するけれどもとにかく新潟へ。動き回る体力もないので、グリーンステ…

腐りながら覚えてる

精液や体液や平熱の温かいものがひたひたと満ちているような、 彼岸を知っていると錯覚させるような、 冷静な眼差しや、切ない感覚に溢れている。 この曲聴いて胸を締め付けられない奴はいるのか?

今日は私の情勢がおしなべて順調なはずであり、それに背反することの多い日でもあった。 私を浸食する無力感や、醜い感覚。この感覚を、照らし合わせるならば間違いと言われるだろうか。私の出自、私の目指すところ、仕事に対する価値観、何を共有したいかと…

偽り続けていると、意識が遠退いて来る。靄に包まれたような。 判断が効かない。

無題

何かは永続すると、思っていた私は本当に若かったのだな。このゆるやかな幻滅の過程を、共有できる他者もいないことが、 とてつもなくかなしい。かなしい。

meta 的

死に搦め捕られている。 死のなんであるかは、明確ではない。曖昧な交接ではなく、 直接の行為を被りたい。 皮膚の隙間を保ちながら。

Best2

執着することと対極にある音楽。

Best

You don't know me Nine out of ten It's a long wayが白眉。 夏に、狂ったように聴いていた。

A Weak Dandy Man

荒井由実による「ミスリム」は、「来る筈のないあなた」という主題に貫かれている。過去に関係のあった他者に対する思慕、その帰還への熱望と諦め。「ミスリム」が名盤である由縁は、その卓越したアレンジメントだけではなく、その主題にあると思う。これが、自ら…

さようなら、スミス

昔から、春という季節が苦手だ。なにかが終わって始まることに、不安を喚起されずにはおれない。春の白んだ光の中で美しく見えていたものが、夏には当たり前、もしくはそれ以下のものになる過程を見たくない。最近希望の進学が決まって、新しい混乱に入った…

battles inside

今まで生きてきた中で、一番に混乱し、判断を放棄している時期かもしれない。自分の核の部分に価値がないかも知れないという半ば事実のような思い。人はそれを弱音や甘えと呼ぶのだろうか。 どんな状況においても妥協を選ばないなんて、そうそうできるわけは…

feelings are coming

昨日は、約一年ぶりにライブを。 体の芯あたりの細胞が沸き立って、高揚感が抑えきれないほどに、楽しい、楽しいと感じていたような。 こういうときの汗はいつもよりきれいな気がする。ライブを観てくれた人から、久しぶりにお褒めの言葉をいただく。既存の…

so long time

2月から今までをどのように過ごしていたのだろうと、自分でも不思議になる。 世界を狭くしているつもりはないけれど、現実として世界は狭くなっているようだ。 世界が狭くなるごとに、金も、感情もなくなっていくようだ。Radioheadのライブを観た。 Pablo Ho…

lake rest

今更ながら、youtubeをずっと見ている。 Neil Youngの2007年のライブを見て感動する。 恋人が、この人はずっと前に進み続けているんだね、と言う。 確かに、Neil Youngから郷愁を感じたことは一度もないな。 いつ聴いても、strangeな感じがして、そこがとて…

Bye Bye Blackbird

このあいだ、バイトをやめた。 音楽に関わるバイト、レコードをかけ、酒を出すというバイトだった。この人に会っていなければ、私の人生の色味が一気に曇ってしまうような人との出会い、 とても興奮して見た、モータウンやソウルのDVD、 ジャズにもこんな…

tragic

私はやはり悲劇がとても好きで、だから快ばかり求める人間はうんざりする。母親との近親相姦に苦しむ人の文章を読んでから、調子が狂った。その話が本当なのか、作られたものなのかわからないが、メディアが提供する浅薄な話ではない感じがして、本当に悲劇…

unluckey

FUJIROCKで来日していた、feist。 大沢伸一の日記で紹介されていて知ったのだが、驚くほどよい音楽をやっている。とけるような、ハスキーな声で、明るいCAT POWERのようなうたを歌う。このアルバムは、本当に素晴らしい。シンプルな弾き語りもあれば、現代的…

hypocrisy

いろんな音楽を聴いた後に、Sam Cookeを聴くと、その巧みさと真摯さに愕然とする。 神、という言葉を観賞するときにつかう人がいるけれども、彼こそその言葉がふさわしい。多くの人がなし得なかったことをやすやすと成し遂げて、ははは、と笑っているような…

goodbye,but you don’t know how i feel

身近な人との別れが多くて、色々考える。私にとっては今生の別れではないが、彼彼女にとってはそうなのかも知れない。そんなの知ったこっちゃない。涙も出ない。感傷よりも未来での関係性を期待しているから。それでも、悲ししことは悲しい。もっと相手に対…

i couldn’t feel

昨日は、不定期でやっているカバーバンドのライブだった。演奏の前半で、自分と演奏が乖離している感覚があって、それを、見ていた人は力が入っているとか、緊張していた、という風に受け止めたそうだ。調子がよかったとはいえないけれど、光の下でうたうこ…

hey,how do you feel?

更新率が高いのは、テスト中だから。 youtubeを漁るような感じで、ずっと見ていたのだが、Neil Youngの映像がとてもよかった。特に70年代は、おそらく彼が一番苦悩の時期にあった頃だろうが、そのせいなのか、本当に深みを増していて、センチメンタルな雰囲…

i have nothing to grab

また、この人の音楽に絡め取られている。大抵、陰鬱な気持ちや不安を宙に泳がせたままのときに聴いている。youtubeで、いくつも映像を見た。場を静かに吸収する力に満ちたライブ。何の虚勢もきらびやかさもない。 本当に弱い人である気もして、とても魅力的…

Strange Taste

夜中勉強しているときなんか、これを聴きたくなる。特にDisc2はジェフバックリーが死ぬ直前に取り掛かっていた2ndアルバムのデモ集で、アレンジとかが(おそらく)されていなくて、演奏も荒いのだけど、妙にその雰囲気が好きでよく聴いた。特に夜中、妙に…

やけっぱち

ここが悪いから、こうしよう、とか、あぁ、つまんない人間だな、とか、真面目に生きよう、とか、誰かに気に入られたい、とか、寂しいとか、つらいとか悲しいとか不信感とか、死にたいな、とか、少しずつ少しずつ、毎日考えてたんだけど、どうでもいいような…

Break Down and Let It All Out

あけましておめでとうございます。 新年なのに、不安とかしかない。言葉を選んで書いても、いくら書いても、書きたいことを書いている気がしない。こんな人間のことを好きな人間はいるのだろうか?