hypocrisy

Night Beat (Dig)
いろんな音楽を聴いた後に、Sam Cookeを聴くと、その巧みさと真摯さに愕然とする。
神、という言葉を観賞するときにつかう人がいるけれども、彼こそその言葉がふさわしい。

多くの人がなし得なかったことをやすやすと成し遂げて、ははは、と笑っているような、そんなすごさが彼にはある。あまりにも軽々とやっているように見えるから、すぐに真似しては違う人間だったのだ、と気づく。

2作のライブアルバムも身震いがするほどかっこよくてノリがあって大好きだが、私は彼のバラードに感動する。

このアルバムは尊敬する人から教えてもらったもの。スタンダードを歌ったものなのだが、Sam Cookeの歌とともにバックの演奏がとてもいい。少しストレンジで、ブルースよりのノリがある。
よく考えるのだが、黒人のそこにあるゴスペルの影響ってどんなだろう?その影響を私はのどから手が出るほど欲しい。それくらい、憧れてしまう。