さようなら、スミス

昔から、春という季節が苦手だ。

なにかが終わって始まることに、不安を喚起されずにはおれない。

春の白んだ光の中で美しく見えていたものが、夏には当たり前、もしくはそれ以下のものになる過程を見たくない。

最近希望の進学が決まって、新しい混乱に入ったような気がする。

それについて深く考えることもなく、4月が訪れそうな気がする。

言い聞かせているのは、私はもう子供ではないのだということ。

仮面のようなものであっても、それを強迫的に身につけていようと思う。

どうなるかわからないけれど。
IN MY OWN TIME