呪詛

いつから、この場所に?
いつから、私の感性はこの者の前でspoilされるようになったのか?

いつか、正論は暴力だ、と唱えたことがあったが、
それは私があなたを深く傷つけた際に、呪詛のように塗り付けた言葉であって、

あなたが他者を諌めるために用いるべき言葉ではない。
それは私が生み出したのだから。

この者には一生わからないだろうという絶望の感覚によって。

私は、姑息な手段によって、
傷つけないという体裁によって、あなたを深く傷つけたい気持ちでいっぱいである。
それは、あなたはわからないだろうから、という確信があるからであって、
わからない相手に対して、私が私の論理を申し立てるとそれは誹謗中傷の類いになるのだろう。

あなたは、恐らく生前より植え付けられた虚無感によってあらゆる対象から距離を取る私の、
浄水フィルターのように機能し、
若い私は、それによって随分鼓舞され、自らも浄化されたような、
感覚を覚えた。

しかし解毒されるものは、回帰しうる。
そこには、暴力的な正論は機能しない。

若かった私は、あなたをいつの間にか私のCPUにして、身体の一部のようにして、
随分粗暴な振舞をしていたようだ。

私は、明日にでも、顔も形も、類別なども変えて、しまいたい。